常に変化が起こり続けている現代。企業は増え続けるリスクに対処しながら、成長機会をつかみ取るためにビジネスプロセスを革新していかなければいけません。またテクノロジーの世界ではクラウドやモバイルが新たなビジネスプロセスをけん引する時代へと移行しつつあります。それに伴い、IT部門には圧倒的な柔軟性と俊敏性、安全性を持つIT基盤を選び、ビジネスをリードすることが求められています。
そこで注目されているのが仮想化。これはサーバーなどのハードウェア内のCPU、メモリ、ディスクなどのリソースを論理的に統合・分割できる技術のことです。近年ハードウェアが高性能になり、サーバーの処理能力も飛躍的に向上しています。その反面でリソースを効率的に使えず余剰リソース化してしまっているという問題も起きていました。仮想化であれば、これらの余剰リソースを有効活用できます。
また、絶えず変化していくビジネスに柔軟に対応できるのもメリット。複雑化した従来型のシステムでは、新たなビジネスニーズをくみ取るためのサービス追加やハードウェア拡張などを行うにしてもかなりの時間と作業工数が必要になります。これではせっかくのビジネスチャンスを逃してしまうことになりかねません。仮想化されたIT環境であれば、リソースを柔軟に活用し短時間で新たな環境が構築できるため、変化にも迅速についていけます。俊敏性を持った仮想化はIT部門、また企業全体にとって必要不可欠なものでしょう。
すべてのアプリケーションをあらゆる場所から迅速かつ安全に利用できるビジネス環境を実現するのがVM wareの製品やサービス。このVM wareが行なうイベントがvFORUM 2016です。VM wareの基盤で活用できるさまざまな製品やソリューションが一堂に集結したこのイベントでは、仮想化に関する情報収集を効率的に行なえます。
仮想化は技術者のアイデア次第でいろいろな応用もききます。実際、仮想サーバーをネットワークで転送して別のデータセンターで動かす、ソースコードおよび業務ノウハウの流出防止のためにデスクトップ仮想化を使うなど、現場ではあらゆる工夫が行なわれているようです。このような工夫によって得られる省力化効果がどれほどなのか一概には言えませんが、仮想化の便利さや面白さは技術者の心もつかんでいます。